平成リーマン投遊記

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【旅行記】2019年年末 インド旅行を終えて・後編

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後編はインドで印象的だった出来事(ハプニング?)を箇条書きで紹介。インドの雰囲気を少しでも感じ取って貰えれば幸いです。サルベージされた写真もあるよ!

ヒンドゥー教の聖地、ワラナシにて


ワラナシ空港から市内への道中、ゴミ捨て場に群がる豚の大群を発見。ライバルが多いからか凄まじい勢い、貪り食うという表現がピタリ当てはまる。プチ・インド洗礼一発目。


ホテル周辺は人混みが凄まじいためタクシーから降車し、歩いて向かう事に。降車した瞬間『ホテルはどこに泊まるんだい?』、付きまとわれる。私も迂闊だったが、ホテルの名前を伝えてしまった。一人で行けるから必要ないと何度言ってもしつこく付いて来てそのままホテルのロビーに到着。チェックインしたのにまだ戻らない。『案内してやったからチップをくれ』としつこい。プチ・インド洗礼二発目。流石にイラっとしたのでロビーで声を荒げて追い返した。その様子を無言で見ていたホテルのスタッフがにっこりとサムズアップ。いや、そう思っているなら加勢してくれよ!



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ガンジス河では流石に人間の死体は見なかったが、豚、牛の死体がぷかぷか浮かんでいるのは見かけた。深刻な汚染が有名だが、インド人は洗濯、歯磨き、洗顔をしているし、牛もごくごくと飲んでいる。外国人が沐浴すると体調を崩すというがインド人は崩さない。恐らくインドでは相当なフィジカルエリートしか生き残らないのだろうな、と失礼な事を思う。


ガンジス河では船上で鳥の餌を販売している。船の上からばらまくと鳥が寄ってくるのだが、先の豚の大群よろしく数と勢いが凄まじいため、絵面が完全にヒッチコックの鳥


ワラナシでは大麻は一部合法でラッシーに入れて飲むのが一般的(?)。濃さ別にライト、ミドル、ストロング、マハラジャ(直訳:偉大な王)とランク付けされている。合法なので問題はないが往来の真ん前で大麻を販売している光景が新鮮。


ワラナシ駅近くのローカル映画館 (Anand Mandir Cinema https://www.facebook.com/anandmandirtheatre/)でインド映画を鑑賞。チケット購入時にポッケに入れた財布を探っていたところ、反対側ポッケのスマホをすられそうになる。異様な感覚がして、突き飛ばし、咄嗟に一言『Stay Back!!』。まさかGTAシリーズで身に着けた英語が役に立つ日が来るとは。突き飛ばされた少年は『んだよ、コイツ』と言わんばかりに舌打ちしながら去って行った。惚れ惚れする図太さ、そして全く関心を示さない群衆。インドすげー。



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ワラナシは細い通路が多い。その中をバイクで突っ走る連中が多いものだからたまらないが狭い通路に暖を囲む動物達にほっこり。


ぼったくりで有名なマニカルカーガート(火葬場)を訪問。外国人は1階で見てはいけないと2階に連れていかれ、薪代の寄付を強要されるとの前情報はあったがホントに来た。相手にするのも面倒だったので、言葉がわからないフリをしてアイムソーリーとガートを離れる、しばらくしたら戻る、を繰り返していたらそのうち話かけて来ることも無くなった。


火葬場は熱源を求め、牛が擦り寄り豪快に小便をする、野良犬同士が暖かい場所の奪い合いを始める等どう考えても葬式の雰囲気ではない。また火葬の薪配置が良くないのか、右足だけが燃え残って原型を留めている。凄まじいカルチャーショック。(火葬場内は写真撮影厳禁)

遅延7時間、ワラナシ-デリー間寝台電車


寒い電車の中、暖かくて甘いチャイの販売は非常に有難い。但し、どう見てもコレ使用済みだよね?ってカップを再利用するのは切実にやめて欲しい。


インドの電車は遅延すると聞いていたが正しくその通り。正確な時間は覚えていないが乗車まで2時間は遅延したのではないか?予約したのはファーストクラスの寝台列車。本来なら翌朝8時頃に到着のはずが遅れに遅れ、結局午後3時頃に到着。


同室のインド人も遅延7時間には不機嫌そうで『遅れすぎだよな!』と話かけたら『全くだ。3時間までなら怒らないが、7時間はインド人でも怒る』との回答。3時間の基準は何なのか不明だが日本人も少しはこの寛容さを見習うべきではと思ったりもした。


世界トップレベルの大気汚染、デリー


大気汚染がひどい、本当にひどい。1日1箱吸うヘビースモーカーも私でも喉が痛くなるレベル。それもそのはず、寒さを凌ぐため道路で至るところで焚火しているためだ。南京のPM2.5も体感していたが、それよりも酷い。一国の首都の駅周りで至るところで焚火、焚火、焚火・・・世界は広い。


牛についてはワラナシよりは少ない印象、政府が減牛政策をしているせいか近年は減少傾向にあるとか。


道路の混雑がひどい。そもそもルールを守っているようにも見えないし道路に車、バイク、トゥクトゥク(三輪自動車)、リキシャー(人力車)、リヤカー、牛がひっちゃかめっちゃかに走っているのだからそもそもルールを求めるのがナンセンスなのかもしれない。


歩行者信号無視をした若者を呼び止め、警察官が頭部を引っ叩く光景を目撃。スパーン!と心地よい音が響く。若者は『スンマセーンwww』とヘラヘラしながら去っていったが信号無視で市民を引っ叩く警察官は日本ではお目にかかれまい。


デリー駅近くでタバコを吸っていたらトイレの上からひょっこりとホームレス出現、『ここが俺のマイホームだ!』と言いながらたばこをせがまれる。一本ぐらいならいいだろうと渡すとトイレの上から俺も、俺もと出るわ、出るわ・・・途中で怖くなり、箱ごと押し付けて逃走。一体トイレの上に何人、住んでいるのだろうか?


牛は神様というだけあって手出しされていないが、野良犬は別。邪魔な野良犬は蹴飛ばされ、クゥーン・・・と悲しそうに泣きながら去っていく光景を何度も目撃した。もしも狂暴な野良がいても群衆に排除されるような気がする。インドでも強い者が生き残るのではなく、環境に適応できた者が生き残るのだろう。

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デリー駅近くのメインバザールでお茶屋を発見。チャイ用の葉っぱを購入した。値段は100ルピー。高いか安いかは分からないが後日、淹れてみたら非常に美味。プチ・チャイブーム到来。


デリー駅で『切符がないと駅には入れないぞ!』と通せんぼしてくる輩と遭遇。スマホを盗難された後でフラストレーションが溜まっていたのか、『お前嘘つき、俺通る!』と声を荒げ強行突破。


インドの食文化

一杯1,000円から100円程度のカレーまで食べたが、やはり値段は味に比例する。高いカレーになるほど具とスパイスが多いためドロドロで、安いカレーだと水で薄めている感じ。一言で言えばコクが違う。


インドのレストランで伝票を持ってくる際は必ずと言っていいほど、『Not including Tip !』の一言が付く。日本人はTipを払わないイメージが強いのだろう。


何を食べてもスパイスの味がある。カレー味焼きそば、カレー味ケバブ、カレー味炊き込みご飯(ビリヤニ)、カレー味のチキン(タンドリーチキン)・・・インドにいる限りスパイスの魔の手から逃れる事は出来ない。美味いのだが流石に飽きる。


滞在中のラッシーに外れはなくどこで飲んでも美味。但しプレーンラッシー(砂糖抜き)を飲むと普通に飲んでいたラッシーはどれだけ大量の砂糖が入ってるんだろうか・・・と急に不安になる。(例えるならコーラに含まれている砂糖を角砂糖で表現した画像を初めてみた時と同じ気分)


デリー市内ではキチンとしたお土産を打っている店は見つからなかったので空港の免税店で購入したが『インドで一番うまいチョコレートだよ!3枚買えば2枚無料だよー!』と店員のセールスが凄い、味はやはり微妙。だいたい免税店というと落ち着いた雰囲気だが、これも国民性?

総括

今まで色々な国に旅行に行ったが良くも悪くも一番印象に残る国であった。インドは一言で言えば混沌。


他民族・多言語・多宗教国家であることに加え、ルールの未整備、貧弱なインフラ、貧困がこの混沌さに拍車をかけているのだと思う。


2040年、2050年はインドは世界有数の経済大国になると予測も多々発表されているが、発展途上国が先進国になる過渡期でインドがどのように変わっていくのか興味が尽きない。