平成リーマン投遊記

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【レビュー】一人で決める!オススメのゲーム音楽 その1

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【初めに】

ゲームを彩るために欠かせないのが何といってもBGM。


ファミコン時代8bitの電子音から始まり、現在ではオーケストラ、ボーカル入り等、高性能化に伴い多様を極めている。


ボイス入りゲームが一般的になり、相対的にゲーム音楽の陰が薄くなりつつあるような気がする今日この頃だが、それでも心に響く曲は日々、産声を上げ続けている。


ここでは私のオススメするゲームBGMを独断、偏見、順不同で紹介したい。(【みんなで決めるゲーム音楽ベスト100】となるべく被らないようマイナー路線で行きたい)

【Rise Up Dead Man】/Hunt: Showdownより


Rise Up Dead Man | Hunt: Showdown Humming Theme
タイトル画面のBGM。

少し長めだが何も言わず、いますぐ10秒ぐらい聞いて欲しい。すぐに好き嫌いが分かるから、なんか癖になるから、ついつい口ずさんでしまうから。


Hum hum hum hum Hum hum hum hum Hum hum hum hum Hum hum hum hum hum hum hum hum Hum hum hum hum Hum hum hum hum Hum hum hum hum Hum hum hum hum hum hum hum hum Hum hum hum hum・・・(※延々と繰り返し)


良し悪しは別としてこのゲーム、リアルを追求し過ぎたせいなのか、とにかく『汚い』のだ (誉め言葉)。


クリーチャーはまぁ当然として、フィールドは埃っぽいし、女性はお世辞にも美人とは言い難いし、装備も錆びているし、更に望遠スコープも汚れて見え辛いし。


そして、この汚いワイルドなオッサン達のハミングでゲームスタートと来たものだ。一貫性は認める。
(ちなみにクリスマスバージョンもあるのでツボった方はどうぞ。若干、楽しそうなオッサンのハミングが耳を覆う)

【Action Begins】/Hitman: 2 Silent Assassinより


Hitman: 2 Silent Assassin Original Soundtrack - Action Begins
ポーランドの作曲家イェスパー・キッド(Jesper Kyd)による一曲。Wikipediaで調べてみたら近年はAssassin Creedシリーズを手掛けているらしい。暗殺との相性がいいのだろうか?


本作は名前の通り、伝説の暗殺者『47』になり、ターゲットを暗殺するステルスゲーム


本曲は最初のミッションでターゲット暗殺時に流れるBGM。潜入のため変装したり、クロロホルムでガードをちんたら眠らせたりと伝説の暗殺者って意外と地味・・・とコソコソしていたプレイヤーも唐突に流れ始める堂々としたフルオーケストラに感動を覚えた人も多いのでは?


私は47として初めて任務を達成し、伝説の暗殺者の分身となったプレイヤーへの祝福歌と理解している。Action Begins。

【Zugzwang】/Red Orchestra 2: Heroes of Stalingradより


Red Orchestra 2: Heroes of Stalingrad OST - 14 - Zugzwang
第二次世界大戦、独ソ線最大の激戦だったスターリングラード攻防戦をテーマにしたRed Orchestra2の一曲。曲名の『Zugzwang』はチェス用語で『自ら状況が悪化する手を指さざるを得ない状況』の意。最初の憂鬱な雰囲気から、1:04を境に急転直下に絶望的な雰囲気に転調するのが堪らない。


しかし、こんな悲壮感マシマシの曲をオンラインシューティングゲームで聞けるとは思わなかった。シングルプレイヤーの演出ならあり得るが、まさかのマルチに採用するあたり開発者のセンスが光る。

【Turn Your Back and Run】/Killing Floor 2より


Demon Hunter- Turn Your Back And Run
別にゲームのために作曲されたのではなくてもゲーム内で使用されていればゲームBGMになるんです!(持論)。

Killing Floor2は残虐表現にフォーカスしたシューティングゲーム
名前の通り、世界中に拡散した大量のスぺシメン(クリーチャー)を仲間と共に殺しまくる、ただそれだけ。


よりゴアらしいゴア(?)を表現するため、M.E.A.T.( Massive Evisceration and Trauma)システム導入。直訳で『大規模の内蔵放出・精神的外傷』システム、よく分からないけどグロそうな感じはひしひしと伝わってくる。我ら日本人では到底考え付かないであろう発想。


ゲーム内の血肉迸る絵面よろしく、脳汁ブシャーな曲。ヘドバンが似合いそう。サビはI try to push myself up(己を奮い立たそうとする)なので、『仕事行きなくない・・・やる気が出ない』時の朝一カンフル剤としてもどうぞ。(その後に続く”I'm breaking from the inside.”は無視して下さい)


【Crawl Out Through The Fallout】/Fallout 4より


Crawl Out Through the Fallout (Novelty Song): Sheldon Allman (1960)
別にゲームのために作曲されたのではなくてもゲーム内で使用されていればゲームBGMになるんです!(2回目)。


核戦争後の世界に戦争前の曲を聞くミスマッチ。一節にある“While those ICBM's keep us free”(大陸間弾道ミサイルが俺たちの自由にしてくれる間に)と眼前に広がる荒野と化した世界の皮肉と言ったらない。


核戦争が勃発しても愛しい人との変わらぬ愛を謳っているが、当の主人公が配偶者を失っているのもまた皮肉か。

【Pan Con Queso/Tropico5より


Tropico 5 Soundtrack - 4/18 - Pan Con Queso
独裁者としてカリブ海の島を運営する箱庭系シムTropicoシリーズからの1曲。シリーズを通して音楽は高評価でカリブっぽいBGM尽くし。なんでカリブっぽいBGMってピンとくるんだろうね?


そして曲名は英訳で『チーズパン』。何故だ。


曲名と雰囲気は合致するはずなのに全く合致しない。この記事を書くため曲名を検索して初めて知った。チーズパンのテーマソングってことなの?それともカリブの人チーズパン大好きでそれ焼いてる時のワクワク感を表現したの?どう書けばいいのかよく分からないけど、好きな1曲。


完全に余談だが、当ゲームで工場の労働時間を設定する際のコメント、『明るく楽しい14時間労働』を自らが社会人になり、実践する側に回るとは当時は思わなかった。President-!(哀)

【Blackburn】/Killer7より


Killer7 - Blackburn

カルト的人気を誇る須田ゲーの代表作『Killer7』からの1曲。もう閉鎖されてしまったが当時、公式HPのBGMとしても使用されていた曲で筆者はこれが決め手となりKiller7を購入した。一言で言えば隠された邪悪さ。落ち着きのある雰囲気を醸しつつもよくよく聞いていくと嫌らしさ、狡猾さが感じられる飽きの来ない曲。


ちなみに同ゲーム内のBGMでは『Rave on』が一番人気らしいが、作曲家が『試行錯誤を重ねた微妙な味付けをした料理を沢山出していたのに、シンプルなカレーを出したらそれが一番ウケてしまったようで複雑な気分』という旨の発言をしていたのが印象的。


ぶっちゃけた話、シンプルイズベストですわ。