平成リーマン投遊記

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【旅行記】2019年年末 インド旅行を終えて・前編

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何故、2019年末にインド旅行しているのに今更、更新するのでしょうか?


結論から申し上げるとインド旅行中にスマホ(iPhone XR)が盗難され、ブログを書く気を失いました。

スマホで撮影していたので殆どがパァ・・・
(但しiCouldの設定から一部、また旅行中にあけおめLINEした写真から何枚かサルベージできました)


ある程度ダメージを負う覚悟はしていたけど流石にキツイぜ、コレ。執筆気分を取り戻すまで半年近く時間が掛かってしまった。


忘れもしない12月31日・・・、タージマハルのあるアグラで観光を終え、デリーに戻ろうとAgura Cantt駅に到着、時刻は15時30分頃。発車は17時頃だったので余裕をもって到着。


構内で怪しいオッサンから『俺日本大好きだ!ところで電車で行くと時間が掛かるからすぐにデリーに到着するバスへ案内してやろう』と話かけてくるオッサンをスルーしつつ、電光掲示板で運行スケジュールを確認。


・・・あれ?予約していた電車が無い・・・いやいや、また遅延しているんだよね?到着1時間前にならなくちゃ表示されないんだよね?と自分に言い聞かせつつ暫し、駅で待機。


1時間経過。やばい、一向に表示される気配が無い。ついでに言うと電車の運行アプリにも表示が無い。更に電波が悪いのか、なかなかスマホが通じない。


やべぇ、高まる不安、焦燥感。探検は好きだけど流石にインドで野宿なんて想像はしたくない。


(後日知った事だが、使用していたインドの電車運行アプリは偽物だったらしい。旅行前に公式アプリを調べておけばよかった)

結局、道行く人にデリーまで行きたいがチケットの買い方が分からないと相談し、スケジュールが表示されている車両に乗り換える事にした。元々は1A(ファーストクラス)を予約していたが、致し方なし。


しかし12月31日の年末という事もあってから指定席は全滅、仕方なくSLクラス(エコノミークラス/指摘席無し)に乗車する事に。


運賃の安さに驚き。


距離にして約250km弱、ざっくり東京-浜松間ぐらいの距離なのに日本円にして150円程度。インド最下層クラスの物価、恐るべし。


SLクラスに踏み入れた瞬間、若干の後悔。狭いわ、汚いわ、人多いわの三重苦。


まぁ本来なら乗るはずのないクラスなのでこれも経験だとポジティブに考えた。


しかし予想通り、本来なら3時間程度のはずが遅延、遅延・・・


あまりにも止まる時間が長いので停車中、駅のホームでタバコを吸っていたら警備の人にここは禁煙だ!Penaltyだ!と叱られる。怪しい英語同士の交渉を経てなんとか無罪放免で済んだ。別れ際に『今後から電車のトイレで吸うように』とニヤリとしながら有難いアドバイスを頂いた。


さて、盗難はデリー駅に到着した時に起こった。


降車しようと我先にと群衆が殺到するのである。


無事、目的地についた安堵感からか気の緩みもあったのだろう、これで降り遅れたらどうなるか分からないと焦りの気持ちもあったのだろう。


もみくちゃになりながらもなんとか下車、安心して歩き始める。


暫くしてポケットを探る・・・あれ、スマホ無いじゃん!ポケットの中、バッグの中を隅々まで捜索するも成果無し。人生初のスリである。


いつ盗られたかは、はっきりしない。


降車暫く前までは位置確認のためスマホを見たりしていたが降車時、群衆にもみくちゃになった時にやられた可能性が濃厚。


鉄道警察に相談するも犯人も見つかりようがない(というか容疑者が多すぎる)。


警察との話を終え、デリー駅を出た時に年が明けた。控えめに言って最悪な年越しである。


多少の爆竹はなっていたが、そこまで派手ではなかった。インド人にとって年越しもそこまで感慨深いのかもしれない。


ホテルに戻るとスタッフたちが楽しそうに歓談している。年が明けたんだ、テンションも上がるだろう。


戻ってきた私に『Happy New Year !!』と話かけてきたものだからついつい、『Unhappy New Year !!』と半分、キレ気味に回答。


静まり返るロビー。空気をぶち壊したのは承知しているが八つ当たりせずにいられなかった、許して下さい・・・


だってしょうがないじゃないか。スマホ盗まれて気分どん底の私には『Happy New Year !!』とにこやかに返答する余裕は残されていないのだから。


ぽかんとするスタッフにこれまでの経緯を説明。やはりというべきかデリーではあるあるの事件。暖かい慰めの言葉が心に響いた。


その後、すぐにホテルの電話を拝借し、クレジットカード会社に取引停止の連絡。


24時間受付で問題なく繋がり不正利用が無い事も確認が出来た。


ありがとう、楽天カードコールセンター。ほっとしたのもつかの間、国際電話の通話料を要求される。インド人、きっちりしている。


またロビーのパソコンからApple IDとGoogle IDをロックしようとしたが、登録された電話番号に盗難されたiPhone認証コードを送るよう設定していたため、変更できず。


その日は自分の間抜けさを呪いながらも過ぎた事だと言い聞かせながら就寝。


翌日、意気消沈しても仕方がないので、予定通り市内を散策する事にした。


外出しようとしたらフロントで声を掛けられる。新しい日本人の宿泊客がいるので注意喚起のため、日本語で盗難時の状況を説明して欲しいとスタッフからリクエストを受ける。


とっとと忘れ去れたいのに追い打ちかよ!と思いつつもNoと言えない日本人。


『すみませーん、僕、先日デリー駅でスマホを盗難されたんですよー』

と状況説明。当たり前だが、相手方も災難でしたね・・・と同情してくれる、話をしていて益々、自分が情けなくなってくる。


飛行機は1月2日深夜発だったのでそれまではスマホ無しでインド市内観光。地図も無い、時間も解らない、配車サービスも利用できず大変、不便した。


スマホの利便性、恐るべし。一人海外旅行楽勝だぜ!と思っていたが、所詮スマホへの依存で成り立っている事であると身に染みて実感した。


最後、ホテルのスタッフと別れる際、『盗難で不幸な目に合ったかもしれないが我々のサポートで救われただろう!是非ともレビューサイトでイイネ!してくれ!』と満面の笑みでお声がけ頂いた。やはりインド人はちゃっかりしている。


さて、帰国後、Apple IDとGoogle IDを確認したところGoogle IDは自宅に待機させておいた別スマホ(Android)の電話番号と紐づけていたため、アクセスはされていなかった。但しApple IDはパスが変更されて乗っ取られていた。


Apple IDの復旧に2週間程、時間を要した。


幸いな事に不正アクセスはされておらず、金銭的被害はゼロ。


今回の事件を受けての教訓は以下の通り。


Apple IDは二段階認証にするべき。また本体とは別の電話番号を登録するべき。


② データーはiCloudに常にバックアップしておくべき。月140円で50Gまで使用できる。
本体はまだしも思い出の写真が消えるのは堪える・・・


③ 紐づけているクレジットカードは即刻停止するべき。


スマホに紐づけているクレジットカード以外も持って行くべき。カードを停止したら使用できるクレジットカードが無くなり、大変不安だった。


発展途上国では日本人は良いカモであるという事を忘れてはならない。


こんな苦い思い出を残して私の初インドは終了した。

別にこれで二度とインドなんて行くか!と言いたいわけではありません。


この事件を含め、インド旅行は非常にエキサイティングでインパクトのある経験が沢山出来たと思っている。滞在中の出来事は後編にて報告したい。


さて、最後にホテルスタッフの約束通り(?)、簡単にホテルをレビュー。


宿泊したホテルは『Hotel Ritz』。


https://www.booking.com/hotel/in/ritz-new-delhi.ja.html


デリー駅から徒歩5分程度でアクセス良好。


ホテル周辺は若干、物騒な雰囲気が漂っているが室内はとても清潔。Wifiのスピード、お湯の出力、全て問題なし。


強いていうなら朝食の問題はあるがインドでそこを批評するのは酷かもしれない。


宿泊日は1泊5000円程度だったか。


空港までの配車サービス、荷物預かりサービスも完備しているのでデリー駅からの旅行を計画している方なら非常に利便性が高いホテルであるからしておすすめです。
(こ、こんなレビューで宜しいでしょうか・・・?)