平成リーマン投遊記

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【レビュー】『Rising Storm』 世界に示す時ぞ今!いざゆけつわもの!

 第二次世界大戦は好きか?だったらやってみようか!

発売日:2013年5月30日 (PC版のみ)
デベロッパー:Tripwire Interactive
ジャンル:FPS (第二次世界大戦)
人数:64人

 

東部戦線がテーマの『Red Orchestra 2』の姉妹作。
アメリカ軍 VS 日本軍の太平洋戦線がテーマのスタンドアロン拡張版。

GAME OF THE YEAR 2013 Best Multiplayerにも選出されており海外での
評価は高い。リアル系FPSと呼ばれるジャンルで

  • 胴体への着弾1発で死亡
  • 弾速の概念があり、偏差射撃が必要
  • レティクル無し (ADSしなければ狙えない)
  • 残弾の管理はマガジン毎
  • フレンドリーファイアー有効
  • 機関銃は伏射しなければ狙えない
  • プレイヤーの約半数は単発ライフルしか持てない

等々、他fpsと比べるとアクの強いゲームだ。

MAPはガダルカナル硫黄島サイパン等のメジャー(?)どころから
クェゼリン、タワラ、ビルマと比較的マイナーな戦場まで用意されている。

個人的には沖縄戦が公式MAPで採用されていないのが少し残念。
なんでや、日本軍頑張ったやろ・・・。
(シュガーローフは有志MODでプレイ可能。ただしMODでプレイできる機会は少ない。)

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ゲームモードは実質、一択

Territoryという陣取り合戦が主流となっている。
キャプチャーエリアが広いため敵を全滅させなくても拠点奪取は可能。
敵を殲滅するか、戦闘を避け人数で押し切るかはマップ・戦略次第。
目的が拠点の奪取なので、キルポイントは高く設定されていない。

  • キル 1ポイント
  • 拠点内でのキル 2ポイント
  • 拠点内にいる敵をキル 2ポイント
  • 拠点奪取・防衛時 10~30ポイント
  • 弾薬補給 5ポイント(キルより補給の方が高ポイントなのは謎)

拠点の中で戦わなくてはポイントを稼ぐ事は出来ないため
待ちは有効な戦術として機能しない。

あくまでキルは手段であり、拠点を奪取するの目標。
つまり拠点の外でのキルは1ポイントだが拠点の中で拠点内にいる敵を
キルした場合は1+2+2 = 5ポイントになる。
拠点外にいてはスコアを稼ぐ事ができないように設定されている。

 

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(パッケージアート。日本軍のイメージはやっぱりサムライ、カタナ)

アクが濃いゲーム・システム

一言にFPSと言っても幅広く、玉石混淆だ。
先に述べたように『Rising Storm』では他のFPSとは異なる点が
多くクセがある仕上がりになっている。

 

1.非対称

日本軍の主力兵器である三八式歩兵銃、九九式小銃はいずれも
5発装填でボルトアクションの単発式。

米軍の主力兵器はM1ガランド、8発装填、セミオート。
一見、日本軍が不利に思えるが、精度は高めに設定されている。

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(アメリカ軍は圧倒的な弾薬で制圧するのに対し、日本軍は精密射撃を
得意とすることで両軍のバランスを取るように設定されている)

 

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(九九式短小銃には対空照尺が装備されている・・・が

飛行機を落とすのはほぼ不可能。ある意味リアル仕様)

 

また日本軍のみ使用できる特殊能力「Banzai Charge」(万歳突撃)がある。
先に説明したように基本は1発で即死だが、万歳突撃中は体力が強化される。
人数が増えれば効果は増強。
拠点奪取の突撃は勿論、撤退時にも非常に役立つ。
(突撃するとウオオオォー!と日本兵が叫びだすのでうるさいのは御愛嬌)

 

特殊兵科は各軍に用意されており

  • 米軍は火炎放射器(=近距離範囲攻撃)
  • 日本軍は擲弾筒(=遠距離範囲攻撃)

を装備。強力だがうまく使わないと威力は発揮できない。

 

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(火炎放射は目立つので立ち回りが重要になる)

 

2.FF(Friendly Fire)が有効。

プレイヤー同士が揉める原因になるため、あまり見かけないシステム。
敵味方の判別は服装、銃の持ち方、出現する方向から判別しなくてはならない。
近距離ならば判別は容易だが、遠距離になれば判別は困難になる。
すぐに視認できるようになるのが脱初心者の第一歩。
慣れるまでは迷わず撃てよ、撃てば分かるさの精神が重要。

 

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(※画像はRising Storm wikiより拝借)

 

もし味方を撃ってしまった場合はチャットで「sorry」と謝罪、
許してくれればペナルティは帳消し。
友軍誤射されても許す寛容な精神も大事。
有効手段の裏取も味方から撃たれるリスクが増大することになる。

 

3.リスポーン地点について

BFシリーズではいずれかの分隊員、CODではランダムリスポーンだが
RSではサブリーダーが動くリスポーン地点になる。
固定リスポーンも可能だが拠点からは非常に遠く、復活時間も
長めに設定されているため兵力分散に繋がる。

 

どこであろうと上官・戦友は大事

勝利のためには特殊兵科を使いこなし、的確な指示が必要だ。
 

分隊
リスポーン拠点になるので、死なずに行動することが非常に重要。いのちをだいじに。
分隊長が復活待ちの間、分隊員は固定リスポーンポイント(拠点の一番後ろ)から
復活する。分隊長が死にまくっていると拠点間シャトルランを繰り返すことに。悲惨。

 

・司令官
砲撃要請、偵察機要請、増援要請を行う。
特に砲撃要請は拠点奪取、或いは切り替えしの起点になるため重要。
また攻撃拠点の指示等も行わなくてはならないため、初心者が担当すると
偵察機、砲撃支援、増援も無く末期日本兵状態に陥る。悲惨。

 

・火炎放射兵
米軍でのみ選択可能。
射程30M程度の範囲攻撃で密集先に打ち込めば大量キルが取れる。
但し、炎が非常に目立つので気を付けて立ち回わりをしなければ
良い的になるし、フレンドリーファイアーし易いので味方から
Seize Fire !と怒られることもしばしば。


・擲弾筒兵
日本軍でのみ選択可能。
広殺傷範囲の手榴弾を放物線上に発射することが出来る。
どの地点に落とすか調整し、敵がいるところにあたりを
つけなければならないため、扱いが非常に難しい。
こちらもフレンドリーファイアーし易いので味方から
何やっとるんや!味方や!と怒られることもしばしば。

 

重要兵科をベテランが務めても最も数が多いライフルマン
(=単発銃装備のモブキャラ)が拠点に入らなければであれば拠点奪取は出来ない。
つまりゲームの趣旨・ルールを理解し従うことが各人に求められその環境を
実現する事が難しい。

(かつての日本人サーバーは夜10時から12時のゴールデンタイムに
入れなくなるほど盛況だった。特にこの時間になるといつも
プレイしている方々はこのゲームを熟知しており初めてプレイする
貴方に適切なアドバイスをくれるであろう。
歴戦の猛者達は友軍誤射の場合にも誤れば許してくれる寛容な心を
持ち合わせている・・・と思う)

 

まとめ

私がこのゲームを愛して止まないのはゲームシステムと
マッチした圧倒的な臨場感、雰囲気だ。

服装も統一され一兵士として戦争に参加している一体感が感じられる。
特に拠点奪取、防衛時、敵味方一丸となり、煙幕、若しくは
砲撃を起点に突撃するのが一番興奮する場面だ。

チームワークを要求するゲームは数あれど、これぐらいの大人数で
一度に拠点に突っ込むゲームはなかなかない。
いくら個人の力量が高くとも拠点を取れなければ意味がないのだ。

榴弾で飛び散る四肢、1発で死ぬシビアさ、機関銃の圧倒的制圧力、
塹壕に潜む日本兵火炎放射器で焼き払う米兵、刀で突撃する日本兵
双方飛び交う怒声、雄叫び、断末魔、

そんなワードに心惹かれる貴方であれば是非ともプレイして頂きたい。

 

余談

本ゲームは多様なボイスが用意されておりWWⅡ時の差別思想が
色濃く反映されたボイスを聞くことができる。
声優の迫真の演技は一聴の価値あり。

 

<日本軍>
「さっさと国に帰れ!毛唐共!」
「お前らは野垂れ死にだ!犬にでも食われてしまえ!」
「逃げれるうちに逃げるんや!このアメ公め!」
「米軍の戦車や戦闘機如きでは我々の戦意は止められない!」

<米軍>
「Jap seems turn yellow !!」
「Come on out Tojo !! We have a present for you !!」
「Come out from your hole, yellow bastard !!」

 

www.youtube.com