平成リーマン投遊記

平成生まれのサラリーマンがゲームしたり、遊んだり、投資したり、旅行するブログ

【投資】Kratos Defense & Security Solutions(NASDAQ: KTOS)とは

【KTOS(クラトス)について】

【投資】と銘打っておいていきなり投資話から脱線します。


2018年8月、平成最後の富士総合火力演習を見学した時、印象に残っている解説があります。


『現在の戦争は航空優勢(制空権)、海上優勢(制海権)に加え、電磁優勢も重要な要素になっている』と。


2020年にはハイテク企業群のGAFAMが株式市場をけん引しましたが、これは何も民間の話だけではありません。


KTOS社の主な事業としては【エネルギー兵器、無人システム、衛星間交信、サイバー/戦争時のセキュリティシステム、ミサイル防衛システム】等々・・・


あまり軍事に興味が無い方でも聞いたことのあるキーワードではないでしょうか?

以下リンクに画像付きで事業が説明されているので興味のある方はどうぞ。

一番イメージしやすいと思います。


https://www.kratosdefense.com/technologies


設立も1994年と比較的若い会社で次世代の戦争(=電磁優勢)に事業を集中させています。


特に無人戦闘機(ドローン)の分野に力を入れており国際情勢騒がしい昨今、投資テーマとして非常に面白い銘柄だと思います。

【チャート】




直近で変動が激しいタイミングを纏めてみました。


株価については当日のスポット価格を適当に割り当てているのでどの程度のボラティリティがあるのか、参考程度にお願いします。


・2019年7月31日 USD 24.6 ⇒ 2020年8月1日 USD 20.3
株価・・・17%下落
要因 ・・・決算発表後の利確 or 失望売り?


・2020年2月20日 USD 20.5 ⇒ 2020年3月23日 USD 10.3
株価 ・・・50%下落
要因 ・・・コロナショック


・2020年7月22日 USD 15.9 ⇒ 7月24日 USD 19.4
株価 ・・・22%上昇
要因 ・・・アメリカ空軍がクラトス含む、4社に軍用AIドローンの開発プロジェクト(スカイボーグ計画)で数量未確定契約を発表したため(=コンペに参加するのが4社に絞られた)上昇。
クラトスはXQ-58 Valkyrieをオファー。


競合先は軍事業界で名だたる名門ばかりです。簡単に比較してみると・・・
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アッ、圧倒的格差ッッ・・・。

無論、これまでの納入実績も加味されると思いますので非常に厳しいコンペになるでしょう。


・2020年11月30日 USD 21.1 ⇒ 12月8日 USD 24.2
株価 ・・・15%上昇
要因 ・・・クラトス社が3,777万ドルでスカイボーグ計画における試作品を受注。ボーイング社、ジェネラルアトミクス社も受注しており、グラマンは辞退した様子。


(しかし、どれだけ調べても発表は12月8日なのに何故、11月30日から上昇していったのかは謎。インサイダー・・・?)


・2020年12月16日 USD 23.5 ⇒ 12月21日 USD 26.2
株価 ・・・12%上昇
要因 ・・・XQ-58AValkyrie5回目の飛行試験に成功。但し通信試験には失敗し、まだ課題が残る。


傾向として決算が良いから株価が上がるのではなく、Valkyrieに関するニュースに相関して変動しているように見受けられます。


現状、ポジティブなニュースが多いので株価は右肩上がりですが、もしテストに失敗した場合、若しくは失注した場合の株価への影響は非常に大きいものとなるでしょう。

【財務状況】

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2019年からは黒字化しているものの、それまでは軒並み赤字。(これまで株価が振るわないのも納得できますね)


黒字化した2019年も営業利益率は5.3%とメーカーとしてはボチボチ、ハイテク産業と捉えると少し寂しい印象・・・。


但し、売上高は順調に推移しているため、今後の伸びに期待とします。

【指標】

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PER高すぎ!


日本上場企業の場合、PERは15倍以下なら割安とする傾向がありますがそれにしてもお高い・・・


EPSが0.1$と少ないためではありますが、期待に実際の収益が伴っていないようですね。


PBRについてはPERほどの過熱感は見受けられません。


2019年の自己資本比率が48%と財務面では健全性が保たれているためPERに比べ、安心感はありますね。


反面、自己資本比率が高い企業の宿命というべきか、ROEROA共に低い水準です。

【XQ-58 Valkyrieについて】


XQ-58 Valkyrieは一機あたり300万ドルと非常に安価です。

参考として、F15-EX (基礎設計40年前ながらもコスパ優秀有人戦闘機)、F35(最新鋭の有人ステルス戦闘機)の調達単価は1.0億ドル~1.3億ドル/機で値差は30倍-40倍程度になります。


Valkyrieは偵察、爆撃機用途なので、上記の戦闘機との単純比較はできませんが大きくコストを削る事が可能です。


(日本がかつて誇ったゼロ戦の調達価格が現在の貨幣価値にして1億円-2億円と言われております。戦争にも金の掛かるようになりましたね)


300万ドル/機の商権を確立出来るのであれば2019年売上高:7億ドルのクラトスの売上規模は間違いなく拡大します。


更に航空機にはメンテナンスが必須であり、またハッキングやジャミングされないよう(=電磁優勢を保つよう)日々アップデートの必要もあり、ストック型ビジネスに成長し得る可能性も秘めています。



【総括】

投機性の高いXQ-58 Valkyrie銘柄です。


一介のサラリーマンである私が米軍の新兵器評価なんてわかるわけもないので予測を立てることは不可能、評価が良いか悪いか、採用見通しも全くわかりません。


最終的にXQ-58 Valkyrieが受注出来なった、ないし、試験評価がネガティブのニュースがあった際、暴落可能性大です。


但し、戦闘機の無人化は民間企業のDX化と同じく止められるはずもありませんし、こうした流れは今後も継続します。


そのように考えれば仮にValkyrieを失注し、株価が暴落したとしても、他のビジネスにも転用出来そうな環境・土壌は揃っているため、長期投資を視野に入れるのであれば、下落時こそ買い場なのかもしれません。


ちなみに管理人はUSD 16.02で150株購入済み。


2023年末までに量産可能な試作品完成が目標との事なので当面ホールド予定です。


順調に推移はしているは良いですが、買い増しのタイミングもなかなか見つかっておりません・・・もし下落する事があれば買い増しを検討します。


以上、クラトスの銘柄分析でした。


最後になりますが、あくまで株式投資は自己責任になりますのでその点、ご留意ください。


【おまけ】


XQ-58 Valkyrieの飛行映像のリンク。
www.youtube.com

【レビュー】『Green Hell』Amazon 詰めちゃいました。

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【Green Hellとは】

世界有数の先進国・日本で快適に、文明的に過ごしているそこの貴方!


過ごしやすいでしょう、便利でしょう、楽しいでしょう。


でも人間は物質的豊かさだけでは決して満たされません!


平和・幸福に過ごすことが出来るためと分かっていてもルールや義務に辟易する事はありませんか?


たまには文明を忘れ、野生溢れる大自然に戻ってみませんか?


プロパガンダのように書いてみた。


今回レビューする『Green Hell』はポーランド『Creepy Jar』開発のアマゾンを舞台としたリアル系サバイバルゲーム


聞き覚えのない会社だったので少し調べてみると『Techland』と『Flying Wild Hog』出身者が2015年に設立したゲームスタジオで、Green Hellはスタジオ処女作。


Techland社のメジャータイトルは『Dead Island』、『Dying Light』。


Flying Wild Hog社のメジャータイトルは『Shadow Worrior1,2』等、有名ソフトを手掛けているスタジオで期待増。


開発者インタビューで拘ったのはリアルさ、と豪語するだけあってグラフィックは勿論の事、ユーザーインターフェースやシステムも凝った仕様。
焚火をするにしても


1. 木の棒と枝を採取、火起こし機をクラフト
2. もう一度木の棒と枝を採取、薪を積み上げる
3. 火種(鳥の巣や乾燥した葉)を採取、摩擦熱で火種を作る。
4. 点火
※この時、スタミナが十分でないと火が付く前にバテてしまう。


面倒くさいリアルな工程になっている。


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『Come on…Come on…』と必死で火おこしに励む。スタミナが足りず失敗した時の悔しそうな『F〇CK!!』は必聴。

【ストーリーモード】

主人公ジェイク・ヒギンズはパートナーのニアと共に先住民(ヤブアフカ族)調査のため、南米の熱帯雨林を訪れる。


スポンサーから簡易宿泊施設が手配されており、まったりとキャンプをしつつ、基本的な薪火の作り方や包帯の作り方をこなしながらチュートリアルをこなしていく。


水、食料は豊富に備蓄されており、まだまだサバイバル要素は皆無。


ニアは原住民の言葉を解し、原住民同士の分裂の懸念があると心配しつつも交友を深めていく。


一方、ジェイクは別行動をしながら、漫然と日々は過ぎていく。


物語は唐突に32日後に暗転する。


ミアからのヘルプコールで原住民の村へ向かうジェイクは断片的な光景がフラッシュバックし、何者かに追われ逃亡した記憶だけを残したままザック一丁でジャングルに放り出されることに。


トランシーバーでミアと連絡は取れるものの、果たしてジェイクは無事、ミアとジャングルを脱出できるか?というのが大まかなストーリー。


ネタバレを避けるため、詳細は伏せるがストーリーを進めるにつれて何故、主人公の記憶は無くなったのか?ミアの不自然な言動、未開発のジャングルに残られた数々の建築物等、複線も張り巡らされ、最後まで飽きることなくプレイすることが出来ると思う。

(余談だが、『MAN vs. WILD』、『ザ・秘境生活』風にしてドキュメンタリー・ドラマ化してもなかなか良いのでは?)


ストーリーモードでは進行に伴い、缶詰やジュースといった文明的な食事も入手できるのでクリアもハードルが高いものではない。


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先住民の伝統的な幻覚剤である『アヤワスカ』をキメて、記憶を取り戻していくのが大まかな流れ。実在する植物だが、日本では法律的に引っ掛かる代物らしいので興味のある方は自己責任でお願いします。

【習うより慣れろ、死んで慣れろ】

プレイヤーはサバイバル知識が皆無な状況で微塵も文明化されていないGreen Hell(緑の地獄)に叩きこまれる事になる。


序盤では一体何が食べられるのか、飲めるのか、病気になったらどうするのか全く分からない。


美味そうな植物を食べたら食中毒。嘔吐、栄養失調で飢餓死。

綺麗そうな川の水を飲めば寄生虫。栄養が吸い取られ衰弱死。

ジャングルを疾走していたらヘビに噛まれ熱発。解毒法もわからず病死。

小川で体を洗っていればエイに刺され熱発。解毒法がわからず病死。

好奇心で蟻塚に触れたら湿疹。正気(SAN値)が無くなり、発狂死。


『なんだ、このクソゲーは』と思ったそこの貴方。
この理不尽な自然の前から逃げ出さないで欲しい。


序盤は採取しても『不明な~』と用途不明アイテムがインベントリーを埋め尽くすこともあるだろう。


しかし、ゲームの進行に伴いサバイバル手帳も拡充されてくれば貴方はジャングルでどう立ち回るべきか自ずと理解できるだろう。



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慣れてくれば蛮族との戦闘もジャングル生活に華を添えてくれる(?)だろう。



【リアル重視のユーザーインターフェース


見ての通りインターフェースは実在のザックを介して操作することになる。


ポケットによって収納物が分けられているのだが、しかしザックがビミョーな、心許ないサイズなのだ。
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元々サバイバルではなく、キャンプで快適に過ごす予定だったので仕方がないのだろうが。


資材、食料、武器の取捨選択を常に心掛け、ザックの管理をしなくてはならない。

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怪我や病気は避けては通れないが傷の描写がまた痛ましい。



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ヒルに血を吸われている図。これまたウネウネ蠢いていて妙にリアルでキモイ。これVRに対応してたら人はどんなリアクションするんだろか・・・


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他ゲームにありがちな現在位置は表示されず、腕時計の緯度・経度から読み取る仕様。面倒くささが雰囲気づくりに一役買っている。

【ジャングルに適合しよう】

最初はジャングルに喰われる存在だったプレイヤーもストーリーモードが終わる頃にはジャングルで生き抜く術は十分に身についているはずだ。


状況に合わせ、最適な食料、治療法、武器を選びだせる。住めば都。


アイテム別の習熟度は設定されているものの、プレイヤーの知識がサバイバルでは一番重要だ。


時折、クロコダイル、蛮族(ワラハ族)、ピューマ、等の強敵と出くわす時もあるだろうが準備と知識さえあれば、などて恐るる事やある。


最初は緑の地獄に放り込まれたプレイヤーも知識が増えるにつれて目の前の光景がまるで宝の山に思えてくるだろう。


リクガメの甲羅は調理器具に、ウジムシは治療に、ハチミツを包帯に、・・・といった具合に意外な応用も効いたりするし、クラフト・アイテムも豊富に用意されいる。

【密林サンドボックス(Green Heaven)状態?】

ただ、1点だけわがままを言わせて貰えば当初は地獄に思えた熱帯雨林はプレイヤースキル向上で、ただの箱庭になってしまう点だ。


一度、生活拠点を設けてしまえれば、滅多な事が無くては破綻しないし、如何にして快適・便利を過ごすかに目的が入れ替わる。


サバイバルではなく密林サンドボックス(Green Heaven)状態。


雨が続けば河川の氾濫で地形が変化、乾季で雨が全く降らなくなる、暴風雨で寝処が台無しになる等、大自然の驚異に立ち向かう様をリアルタイムで表現できれば益々、長くプレイ出来る作品に仕上がっていただろう。


無論、気候や出現する動物等、多少のランダム要素はあるものの、オープンワールドゲームの宿命か、マップ自体は変化しないため早い話、飽きが早い。


こうした要素は困難である事100も承知だが、ゲームに慣れてくると環境変化が無い自然を相手にすることになり、どこか奇妙な感覚を覚えるようになるのが少し残念に思えた。


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フリーモードにて。地ならしが終わり住居の設営取り組み中

【相手は自然のサバイバルゲーム

サバイバルゲームというジャンルは裾野が広い。


ゾンビを題材としたサバイバルゲームが巷であれだけ出ているのが良い例だ。


最近ではPUBGやAPEXといったバトルロワイアル系、また極限環境で生き抜くThe Long Dark等、バリエーションに富んだ作品が多数展開されている。


そうした流行の中で『Green Hell』は敢えてリアルさ(=面倒くささにも繋がるのだが)を追求することでサバイバル・シミュレーターとしての完成度に拘った作品だ。


一言で言えばAmazon、詰めちゃいました』


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密林、滝、洞窟、水中洞窟、湖、滝壺といった多様なフィールドに無数の生物が生活している雰囲気、サウンド、グラフィックは見事の一言。


先述したインターフェースや仕様も相まってジャングルで生活する事の不自由さと文明の利便性を十二分に堪能できるだろう。


現実の世界をここまで落とし込んだサバイバルゲームは極めて希少。


最後に改めて。


世界有数の先進国・日本で快適に、文明的に過ごしているそこの貴方!


過ごしやすいでしょう、便利でしょう、楽しいでしょう。


でも人間は物質的豊かさだけでは決して満たされません!


平和・幸福に過ごすことが出来るためと分かっていてもルールや義務に辟易する事はありませんか?


たまには文明を忘れ、野生溢れる大自然に戻ってみませんか?


『Green Hell』はそんな貴方の願望を満たしてくれるでしょう!
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【レビュー】一人で決める!オススメのゲーム音楽 その1

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【初めに】

ゲームを彩るために欠かせないのが何といってもBGM。


ファミコン時代8bitの電子音から始まり、現在ではオーケストラ、ボーカル入り等、高性能化に伴い多様を極めている。


ボイス入りゲームが一般的になり、相対的にゲーム音楽の陰が薄くなりつつあるような気がする今日この頃だが、それでも心に響く曲は日々、産声を上げ続けている。


ここでは私のオススメするゲームBGMを独断、偏見、順不同で紹介したい。(【みんなで決めるゲーム音楽ベスト100】となるべく被らないようマイナー路線で行きたい)

【Rise Up Dead Man】/Hunt: Showdownより


Rise Up Dead Man | Hunt: Showdown Humming Theme
タイトル画面のBGM。

少し長めだが何も言わず、いますぐ10秒ぐらい聞いて欲しい。すぐに好き嫌いが分かるから、なんか癖になるから、ついつい口ずさんでしまうから。


Hum hum hum hum Hum hum hum hum Hum hum hum hum Hum hum hum hum hum hum hum hum Hum hum hum hum Hum hum hum hum Hum hum hum hum Hum hum hum hum hum hum hum hum Hum hum hum hum・・・(※延々と繰り返し)


良し悪しは別としてこのゲーム、リアルを追求し過ぎたせいなのか、とにかく『汚い』のだ (誉め言葉)。


クリーチャーはまぁ当然として、フィールドは埃っぽいし、女性はお世辞にも美人とは言い難いし、装備も錆びているし、更に望遠スコープも汚れて見え辛いし。


そして、この汚いワイルドなオッサン達のハミングでゲームスタートと来たものだ。一貫性は認める。
(ちなみにクリスマスバージョンもあるのでツボった方はどうぞ。若干、楽しそうなオッサンのハミングが耳を覆う)

【Action Begins】/Hitman: 2 Silent Assassinより


Hitman: 2 Silent Assassin Original Soundtrack - Action Begins
ポーランドの作曲家イェスパー・キッド(Jesper Kyd)による一曲。Wikipediaで調べてみたら近年はAssassin Creedシリーズを手掛けているらしい。暗殺との相性がいいのだろうか?


本作は名前の通り、伝説の暗殺者『47』になり、ターゲットを暗殺するステルスゲーム


本曲は最初のミッションでターゲット暗殺時に流れるBGM。潜入のため変装したり、クロロホルムでガードをちんたら眠らせたりと伝説の暗殺者って意外と地味・・・とコソコソしていたプレイヤーも唐突に流れ始める堂々としたフルオーケストラに感動を覚えた人も多いのでは?


私は47として初めて任務を達成し、伝説の暗殺者の分身となったプレイヤーへの祝福歌と理解している。Action Begins。

【Zugzwang】/Red Orchestra 2: Heroes of Stalingradより


Red Orchestra 2: Heroes of Stalingrad OST - 14 - Zugzwang
第二次世界大戦、独ソ線最大の激戦だったスターリングラード攻防戦をテーマにしたRed Orchestra2の一曲。曲名の『Zugzwang』はチェス用語で『自ら状況が悪化する手を指さざるを得ない状況』の意。最初の憂鬱な雰囲気から、1:04を境に急転直下に絶望的な雰囲気に転調するのが堪らない。


しかし、こんな悲壮感マシマシの曲をオンラインシューティングゲームで聞けるとは思わなかった。シングルプレイヤーの演出ならあり得るが、まさかのマルチに採用するあたり開発者のセンスが光る。

【Turn Your Back and Run】/Killing Floor 2より


Demon Hunter- Turn Your Back And Run
別にゲームのために作曲されたのではなくてもゲーム内で使用されていればゲームBGMになるんです!(持論)。

Killing Floor2は残虐表現にフォーカスしたシューティングゲーム
名前の通り、世界中に拡散した大量のスぺシメン(クリーチャー)を仲間と共に殺しまくる、ただそれだけ。


よりゴアらしいゴア(?)を表現するため、M.E.A.T.( Massive Evisceration and Trauma)システム導入。直訳で『大規模の内蔵放出・精神的外傷』システム、よく分からないけどグロそうな感じはひしひしと伝わってくる。我ら日本人では到底考え付かないであろう発想。


ゲーム内の血肉迸る絵面よろしく、脳汁ブシャーな曲。ヘドバンが似合いそう。サビはI try to push myself up(己を奮い立たそうとする)なので、『仕事行きなくない・・・やる気が出ない』時の朝一カンフル剤としてもどうぞ。(その後に続く”I'm breaking from the inside.”は無視して下さい)


【Crawl Out Through The Fallout】/Fallout 4より


Crawl Out Through the Fallout (Novelty Song): Sheldon Allman (1960)
別にゲームのために作曲されたのではなくてもゲーム内で使用されていればゲームBGMになるんです!(2回目)。


核戦争後の世界に戦争前の曲を聞くミスマッチ。一節にある“While those ICBM's keep us free”(大陸間弾道ミサイルが俺たちの自由にしてくれる間に)と眼前に広がる荒野と化した世界の皮肉と言ったらない。


核戦争が勃発しても愛しい人との変わらぬ愛を謳っているが、当の主人公が配偶者を失っているのもまた皮肉か。

【Pan Con Queso/Tropico5より


Tropico 5 Soundtrack - 4/18 - Pan Con Queso
独裁者としてカリブ海の島を運営する箱庭系シムTropicoシリーズからの1曲。シリーズを通して音楽は高評価でカリブっぽいBGM尽くし。なんでカリブっぽいBGMってピンとくるんだろうね?


そして曲名は英訳で『チーズパン』。何故だ。


曲名と雰囲気は合致するはずなのに全く合致しない。この記事を書くため曲名を検索して初めて知った。チーズパンのテーマソングってことなの?それともカリブの人チーズパン大好きでそれ焼いてる時のワクワク感を表現したの?どう書けばいいのかよく分からないけど、好きな1曲。


完全に余談だが、当ゲームで工場の労働時間を設定する際のコメント、『明るく楽しい14時間労働』を自らが社会人になり、実践する側に回るとは当時は思わなかった。President-!(哀)

【Blackburn】/Killer7より


Killer7 - Blackburn

カルト的人気を誇る須田ゲーの代表作『Killer7』からの1曲。もう閉鎖されてしまったが当時、公式HPのBGMとしても使用されていた曲で筆者はこれが決め手となりKiller7を購入した。一言で言えば隠された邪悪さ。落ち着きのある雰囲気を醸しつつもよくよく聞いていくと嫌らしさ、狡猾さが感じられる飽きの来ない曲。


ちなみに同ゲーム内のBGMでは『Rave on』が一番人気らしいが、作曲家が『試行錯誤を重ねた微妙な味付けをした料理を沢山出していたのに、シンプルなカレーを出したらそれが一番ウケてしまったようで複雑な気分』という旨の発言をしていたのが印象的。


ぶっちゃけた話、シンプルイズベストですわ。

【旅行記】2019年年末 インド旅行を終えて・後編

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後編はインドで印象的だった出来事(ハプニング?)を箇条書きで紹介。インドの雰囲気を少しでも感じ取って貰えれば幸いです。サルベージされた写真もあるよ!

ヒンドゥー教の聖地、ワラナシにて


ワラナシ空港から市内への道中、ゴミ捨て場に群がる豚の大群を発見。ライバルが多いからか凄まじい勢い、貪り食うという表現がピタリ当てはまる。プチ・インド洗礼一発目。


ホテル周辺は人混みが凄まじいためタクシーから降車し、歩いて向かう事に。降車した瞬間『ホテルはどこに泊まるんだい?』、付きまとわれる。私も迂闊だったが、ホテルの名前を伝えてしまった。一人で行けるから必要ないと何度言ってもしつこく付いて来てそのままホテルのロビーに到着。チェックインしたのにまだ戻らない。『案内してやったからチップをくれ』としつこい。プチ・インド洗礼二発目。流石にイラっとしたのでロビーで声を荒げて追い返した。その様子を無言で見ていたホテルのスタッフがにっこりとサムズアップ。いや、そう思っているなら加勢してくれよ!



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ガンジス河では流石に人間の死体は見なかったが、豚、牛の死体がぷかぷか浮かんでいるのは見かけた。深刻な汚染が有名だが、インド人は洗濯、歯磨き、洗顔をしているし、牛もごくごくと飲んでいる。外国人が沐浴すると体調を崩すというがインド人は崩さない。恐らくインドでは相当なフィジカルエリートしか生き残らないのだろうな、と失礼な事を思う。


ガンジス河では船上で鳥の餌を販売している。船の上からばらまくと鳥が寄ってくるのだが、先の豚の大群よろしく数と勢いが凄まじいため、絵面が完全にヒッチコックの鳥


ワラナシでは大麻は一部合法でラッシーに入れて飲むのが一般的(?)。濃さ別にライト、ミドル、ストロング、マハラジャ(直訳:偉大な王)とランク付けされている。合法なので問題はないが往来の真ん前で大麻を販売している光景が新鮮。


ワラナシ駅近くのローカル映画館 (Anand Mandir Cinema https://www.facebook.com/anandmandirtheatre/)でインド映画を鑑賞。チケット購入時にポッケに入れた財布を探っていたところ、反対側ポッケのスマホをすられそうになる。異様な感覚がして、突き飛ばし、咄嗟に一言『Stay Back!!』。まさかGTAシリーズで身に着けた英語が役に立つ日が来るとは。突き飛ばされた少年は『んだよ、コイツ』と言わんばかりに舌打ちしながら去って行った。惚れ惚れする図太さ、そして全く関心を示さない群衆。インドすげー。



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ワラナシは細い通路が多い。その中をバイクで突っ走る連中が多いものだからたまらないが狭い通路に暖を囲む動物達にほっこり。


ぼったくりで有名なマニカルカーガート(火葬場)を訪問。外国人は1階で見てはいけないと2階に連れていかれ、薪代の寄付を強要されるとの前情報はあったがホントに来た。相手にするのも面倒だったので、言葉がわからないフリをしてアイムソーリーとガートを離れる、しばらくしたら戻る、を繰り返していたらそのうち話かけて来ることも無くなった。


火葬場は熱源を求め、牛が擦り寄り豪快に小便をする、野良犬同士が暖かい場所の奪い合いを始める等どう考えても葬式の雰囲気ではない。また火葬の薪配置が良くないのか、右足だけが燃え残って原型を留めている。凄まじいカルチャーショック。(火葬場内は写真撮影厳禁)

遅延7時間、ワラナシ-デリー間寝台電車


寒い電車の中、暖かくて甘いチャイの販売は非常に有難い。但し、どう見てもコレ使用済みだよね?ってカップを再利用するのは切実にやめて欲しい。


インドの電車は遅延すると聞いていたが正しくその通り。正確な時間は覚えていないが乗車まで2時間は遅延したのではないか?予約したのはファーストクラスの寝台列車。本来なら翌朝8時頃に到着のはずが遅れに遅れ、結局午後3時頃に到着。


同室のインド人も遅延7時間には不機嫌そうで『遅れすぎだよな!』と話かけたら『全くだ。3時間までなら怒らないが、7時間はインド人でも怒る』との回答。3時間の基準は何なのか不明だが日本人も少しはこの寛容さを見習うべきではと思ったりもした。


世界トップレベルの大気汚染、デリー


大気汚染がひどい、本当にひどい。1日1箱吸うヘビースモーカーも私でも喉が痛くなるレベル。それもそのはず、寒さを凌ぐため道路で至るところで焚火しているためだ。南京のPM2.5も体感していたが、それよりも酷い。一国の首都の駅周りで至るところで焚火、焚火、焚火・・・世界は広い。


牛についてはワラナシよりは少ない印象、政府が減牛政策をしているせいか近年は減少傾向にあるとか。


道路の混雑がひどい。そもそもルールを守っているようにも見えないし道路に車、バイク、トゥクトゥク(三輪自動車)、リキシャー(人力車)、リヤカー、牛がひっちゃかめっちゃかに走っているのだからそもそもルールを求めるのがナンセンスなのかもしれない。


歩行者信号無視をした若者を呼び止め、警察官が頭部を引っ叩く光景を目撃。スパーン!と心地よい音が響く。若者は『スンマセーンwww』とヘラヘラしながら去っていったが信号無視で市民を引っ叩く警察官は日本ではお目にかかれまい。


デリー駅近くでタバコを吸っていたらトイレの上からひょっこりとホームレス出現、『ここが俺のマイホームだ!』と言いながらたばこをせがまれる。一本ぐらいならいいだろうと渡すとトイレの上から俺も、俺もと出るわ、出るわ・・・途中で怖くなり、箱ごと押し付けて逃走。一体トイレの上に何人、住んでいるのだろうか?


牛は神様というだけあって手出しされていないが、野良犬は別。邪魔な野良犬は蹴飛ばされ、クゥーン・・・と悲しそうに泣きながら去っていく光景を何度も目撃した。もしも狂暴な野良がいても群衆に排除されるような気がする。インドでも強い者が生き残るのではなく、環境に適応できた者が生き残るのだろう。

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デリー駅近くのメインバザールでお茶屋を発見。チャイ用の葉っぱを購入した。値段は100ルピー。高いか安いかは分からないが後日、淹れてみたら非常に美味。プチ・チャイブーム到来。


デリー駅で『切符がないと駅には入れないぞ!』と通せんぼしてくる輩と遭遇。スマホを盗難された後でフラストレーションが溜まっていたのか、『お前嘘つき、俺通る!』と声を荒げ強行突破。


インドの食文化

一杯1,000円から100円程度のカレーまで食べたが、やはり値段は味に比例する。高いカレーになるほど具とスパイスが多いためドロドロで、安いカレーだと水で薄めている感じ。一言で言えばコクが違う。


インドのレストランで伝票を持ってくる際は必ずと言っていいほど、『Not including Tip !』の一言が付く。日本人はTipを払わないイメージが強いのだろう。


何を食べてもスパイスの味がある。カレー味焼きそば、カレー味ケバブ、カレー味炊き込みご飯(ビリヤニ)、カレー味のチキン(タンドリーチキン)・・・インドにいる限りスパイスの魔の手から逃れる事は出来ない。美味いのだが流石に飽きる。


滞在中のラッシーに外れはなくどこで飲んでも美味。但しプレーンラッシー(砂糖抜き)を飲むと普通に飲んでいたラッシーはどれだけ大量の砂糖が入ってるんだろうか・・・と急に不安になる。(例えるならコーラに含まれている砂糖を角砂糖で表現した画像を初めてみた時と同じ気分)


デリー市内ではキチンとしたお土産を打っている店は見つからなかったので空港の免税店で購入したが『インドで一番うまいチョコレートだよ!3枚買えば2枚無料だよー!』と店員のセールスが凄い、味はやはり微妙。だいたい免税店というと落ち着いた雰囲気だが、これも国民性?

総括

今まで色々な国に旅行に行ったが良くも悪くも一番印象に残る国であった。インドは一言で言えば混沌。


他民族・多言語・多宗教国家であることに加え、ルールの未整備、貧弱なインフラ、貧困がこの混沌さに拍車をかけているのだと思う。


2040年、2050年はインドは世界有数の経済大国になると予測も多々発表されているが、発展途上国が先進国になる過渡期でインドがどのように変わっていくのか興味が尽きない。

【旅行記】2019年年末 インド旅行を終えて・前編

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何故、2019年末にインド旅行しているのに今更、更新するのでしょうか?


結論から申し上げるとインド旅行中にスマホ(iPhone XR)が盗難され、ブログを書く気を失いました。

スマホで撮影していたので殆どがパァ・・・
(但しiCouldの設定から一部、また旅行中にあけおめLINEした写真から何枚かサルベージできました)


ある程度ダメージを負う覚悟はしていたけど流石にキツイぜ、コレ。執筆気分を取り戻すまで半年近く時間が掛かってしまった。


忘れもしない12月31日・・・、タージマハルのあるアグラで観光を終え、デリーに戻ろうとAgura Cantt駅に到着、時刻は15時30分頃。発車は17時頃だったので余裕をもって到着。


構内で怪しいオッサンから『俺日本大好きだ!ところで電車で行くと時間が掛かるからすぐにデリーに到着するバスへ案内してやろう』と話かけてくるオッサンをスルーしつつ、電光掲示板で運行スケジュールを確認。


・・・あれ?予約していた電車が無い・・・いやいや、また遅延しているんだよね?到着1時間前にならなくちゃ表示されないんだよね?と自分に言い聞かせつつ暫し、駅で待機。


1時間経過。やばい、一向に表示される気配が無い。ついでに言うと電車の運行アプリにも表示が無い。更に電波が悪いのか、なかなかスマホが通じない。


やべぇ、高まる不安、焦燥感。探検は好きだけど流石にインドで野宿なんて想像はしたくない。


(後日知った事だが、使用していたインドの電車運行アプリは偽物だったらしい。旅行前に公式アプリを調べておけばよかった)

結局、道行く人にデリーまで行きたいがチケットの買い方が分からないと相談し、スケジュールが表示されている車両に乗り換える事にした。元々は1A(ファーストクラス)を予約していたが、致し方なし。


しかし12月31日の年末という事もあってから指定席は全滅、仕方なくSLクラス(エコノミークラス/指摘席無し)に乗車する事に。


運賃の安さに驚き。


距離にして約250km弱、ざっくり東京-浜松間ぐらいの距離なのに日本円にして150円程度。インド最下層クラスの物価、恐るべし。


SLクラスに踏み入れた瞬間、若干の後悔。狭いわ、汚いわ、人多いわの三重苦。


まぁ本来なら乗るはずのないクラスなのでこれも経験だとポジティブに考えた。


しかし予想通り、本来なら3時間程度のはずが遅延、遅延・・・


あまりにも止まる時間が長いので停車中、駅のホームでタバコを吸っていたら警備の人にここは禁煙だ!Penaltyだ!と叱られる。怪しい英語同士の交渉を経てなんとか無罪放免で済んだ。別れ際に『今後から電車のトイレで吸うように』とニヤリとしながら有難いアドバイスを頂いた。


さて、盗難はデリー駅に到着した時に起こった。


降車しようと我先にと群衆が殺到するのである。


無事、目的地についた安堵感からか気の緩みもあったのだろう、これで降り遅れたらどうなるか分からないと焦りの気持ちもあったのだろう。


もみくちゃになりながらもなんとか下車、安心して歩き始める。


暫くしてポケットを探る・・・あれ、スマホ無いじゃん!ポケットの中、バッグの中を隅々まで捜索するも成果無し。人生初のスリである。


いつ盗られたかは、はっきりしない。


降車暫く前までは位置確認のためスマホを見たりしていたが降車時、群衆にもみくちゃになった時にやられた可能性が濃厚。


鉄道警察に相談するも犯人も見つかりようがない(というか容疑者が多すぎる)。


警察との話を終え、デリー駅を出た時に年が明けた。控えめに言って最悪な年越しである。


多少の爆竹はなっていたが、そこまで派手ではなかった。インド人にとって年越しもそこまで感慨深いのかもしれない。


ホテルに戻るとスタッフたちが楽しそうに歓談している。年が明けたんだ、テンションも上がるだろう。


戻ってきた私に『Happy New Year !!』と話かけてきたものだからついつい、『Unhappy New Year !!』と半分、キレ気味に回答。


静まり返るロビー。空気をぶち壊したのは承知しているが八つ当たりせずにいられなかった、許して下さい・・・


だってしょうがないじゃないか。スマホ盗まれて気分どん底の私には『Happy New Year !!』とにこやかに返答する余裕は残されていないのだから。


ぽかんとするスタッフにこれまでの経緯を説明。やはりというべきかデリーではあるあるの事件。暖かい慰めの言葉が心に響いた。


その後、すぐにホテルの電話を拝借し、クレジットカード会社に取引停止の連絡。


24時間受付で問題なく繋がり不正利用が無い事も確認が出来た。


ありがとう、楽天カードコールセンター。ほっとしたのもつかの間、国際電話の通話料を要求される。インド人、きっちりしている。


またロビーのパソコンからApple IDとGoogle IDをロックしようとしたが、登録された電話番号に盗難されたiPhone認証コードを送るよう設定していたため、変更できず。


その日は自分の間抜けさを呪いながらも過ぎた事だと言い聞かせながら就寝。


翌日、意気消沈しても仕方がないので、予定通り市内を散策する事にした。


外出しようとしたらフロントで声を掛けられる。新しい日本人の宿泊客がいるので注意喚起のため、日本語で盗難時の状況を説明して欲しいとスタッフからリクエストを受ける。


とっとと忘れ去れたいのに追い打ちかよ!と思いつつもNoと言えない日本人。


『すみませーん、僕、先日デリー駅でスマホを盗難されたんですよー』

と状況説明。当たり前だが、相手方も災難でしたね・・・と同情してくれる、話をしていて益々、自分が情けなくなってくる。


飛行機は1月2日深夜発だったのでそれまではスマホ無しでインド市内観光。地図も無い、時間も解らない、配車サービスも利用できず大変、不便した。


スマホの利便性、恐るべし。一人海外旅行楽勝だぜ!と思っていたが、所詮スマホへの依存で成り立っている事であると身に染みて実感した。


最後、ホテルのスタッフと別れる際、『盗難で不幸な目に合ったかもしれないが我々のサポートで救われただろう!是非ともレビューサイトでイイネ!してくれ!』と満面の笑みでお声がけ頂いた。やはりインド人はちゃっかりしている。


さて、帰国後、Apple IDとGoogle IDを確認したところGoogle IDは自宅に待機させておいた別スマホ(Android)の電話番号と紐づけていたため、アクセスはされていなかった。但しApple IDはパスが変更されて乗っ取られていた。


Apple IDの復旧に2週間程、時間を要した。


幸いな事に不正アクセスはされておらず、金銭的被害はゼロ。


今回の事件を受けての教訓は以下の通り。


Apple IDは二段階認証にするべき。また本体とは別の電話番号を登録するべき。


② データーはiCloudに常にバックアップしておくべき。月140円で50Gまで使用できる。
本体はまだしも思い出の写真が消えるのは堪える・・・


③ 紐づけているクレジットカードは即刻停止するべき。


スマホに紐づけているクレジットカード以外も持って行くべき。カードを停止したら使用できるクレジットカードが無くなり、大変不安だった。


発展途上国では日本人は良いカモであるという事を忘れてはならない。


こんな苦い思い出を残して私の初インドは終了した。

別にこれで二度とインドなんて行くか!と言いたいわけではありません。


この事件を含め、インド旅行は非常にエキサイティングでインパクトのある経験が沢山出来たと思っている。滞在中の出来事は後編にて報告したい。


さて、最後にホテルスタッフの約束通り(?)、簡単にホテルをレビュー。


宿泊したホテルは『Hotel Ritz』。


https://www.booking.com/hotel/in/ritz-new-delhi.ja.html


デリー駅から徒歩5分程度でアクセス良好。


ホテル周辺は若干、物騒な雰囲気が漂っているが室内はとても清潔。Wifiのスピード、お湯の出力、全て問題なし。


強いていうなら朝食の問題はあるがインドでそこを批評するのは酷かもしれない。


宿泊日は1泊5000円程度だったか。


空港までの配車サービス、荷物預かりサービスも完備しているのでデリー駅からの旅行を計画している方なら非常に利便性が高いホテルであるからしておすすめです。
(こ、こんなレビューで宜しいでしょうか・・・?)

【旅行記】2019年末 インド旅行計画

そうだ、インド行こう

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はい、タイトルと雑コラの通りです。


勿論、国としては知っているけど行ったことは無い。


そんな人が多いのではないでしょうか?


『インドに行けば人生観が変わる』そんな言葉があります。


それほどのインパクトを有する国で経済大国への過渡期であろう今、
この時期に訪問し、将来に思いを馳せてみたい!と
思い立ったが吉日で早速、一人旅行の計画を練ることにしたのです。


当然、私インドに行ったことはありません。


ついでにいうとバックパックで世界を渡り歩いた事もありません。


そもそも私のインドイメージなんてこんな感じです。

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(我ながら雑。インド旅行から戻ればこんなステレオイメージも一新されるはず)

計画段階ですでに不安

早速地球の歩き方を購入。


海外旅行は好きなので行く度に何冊か買っているのですが、妙にトラブルの報告が多い。


ぼったくり、スリ、ひったくりに始まり、睡眠薬強盗、騙されて高価な
旅行会社に連れていかれた、デリー駅には詐欺師がいっぱい、日本人が
殺されて自殺として処理されたetc…


地球の歩き方。王道ガイドブックなのにここまで被害報告が多いのが珍しい。


最早、避けて通れる予感がしないのである程度のダメージを食らう覚悟は決めました・・・

インドカレーは飽きるのか?

Q.インド人は一日3食カレーで飽きないのか?


A.飽きない。なぜならカレーと言っても様々なスパイス、具があるからだ。


いや絶対飽きるだろ、スパイスが味の根幹である以上は限界あるだろ、
インド人食に対する欲求低すぎんだろ、旧宗主国の影響残りすぎだろ。


と否定するのは簡単ですが経験もないのに否定するのは宜しくないので
今回は約1週間の滞在中、全て食事をインドカレー縛りにしようと思います。


Super Size Me的な奴ですね、追って感想を記そうと思います。

(余談ですが以前、香川に旅行した際は2日間延々とうどんだけを食べた
ことがあるのですが、その時の感想は『ウンコは白くならない』でした)

ビザの取得がめんどくさい

世界的に信用度が高いとニュースになる日本パスポートでもインド渡航にはビザ必須。


しかも今回はワラナシ空港から入国するのでアライバルビザは対応。


というわけでe-ビザで申請をすることにしました。


いくつかの国でe-ビザを申請したことがありましたが、その中でも抜きんでて
面倒臭い、というか入力する項目が多すぎる。調べてみたら80項目以上あるらしい。


それを知ってからか後日入力できるよう、ある程度入力したところで入力内容を
一時保存のサービスもあります。
(そんな事をしなくてももう少し簡単にすればいいんじゃないの?)


中でも


・外見の特徴⇒隻眼です、ハゲです、といった特徴もないのでNone.
・宗教⇒日本人らしく(?)無宗教ですがなんか悔しいのでShinto(神道)と回答
・親族にパキスタン国籍者はいるか?⇒国境紛争を抱えるインドの事情か
・過去10年の訪問国⇒10年間なので地味に面倒臭い・・・


なんて質問もありなかなか楽しまさせて貰いました。

インドと言えば鉄道大国!

インドの駅には外国人用窓口が設置されており、現地で購入可能です。


但し、席が空いているかどうかは分かりませんし、窓口にたどり着くまでに
詐欺師とのバトルが不可避らしいです。


結局、IRCTC(インド国鉄の公式HP)に登録後、Clear Tripで経由で予約するのが
一番簡単らしいのでそちらで予約する事に。


登録後、予約してみたところメールではBooking Confirmation !!と
書いてあるのにWLの文字が・・・


どうやらコレWaiting Listの略でキャンセル待ちの状態。


いくつか鉄道をブッキングしておき、キャンセルが出た場合は
乗れるというなんとも心もとないシステム。


鉄道会社も空きを作りたくないというのはわかるけどいつ空きが出るか
予定が読めない分もっと煩雑にしているような気がするぞ、このシステム。


万が一乗れなかった場合はヤバイので、新年一発目ガンジスの予定を変更する事に。
外国人窓口で予約はできると思うのですが、予約無しで十何時間も移動するほど
肝は据わっちゃいないので安全第一。

旅程

結局、こんな感じ旅程を組みました。


12月28日 バラナシ空港着。夜はプジャ(礼拝)を見学

12月29日 朝一でガンジス川観光、夜にデリー行き列車で移動(所要時間12時間)

12月30日 朝一デリー着。のんびり市内観光

12月31日 アグラへ日帰り。タージマハルとレッドフォートレス観光

1月1日 のんびり市内観光。インドの正月(?)を味わう

1月2日 のんびり市内観光。深夜便にて帰国。


1日、2日の予定ははっきりと決めていません。
国立博物館とか、インド門とか色々ありますがどうしようか。

盗難対策

置き引き、スリにご用心とのことなのでそれなりの対策を整えることにしました。

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・スーツケースを盗難防止用自転車用チェーン

・パスポートとスマホを入れる首掛けケース

・ザック施錠用の南京錠

・盗難されても良いクソダサい財布とチェーン


はてさて役に立ってくれるのかどうか・・・。


ただぼったくりに対しては無力なのでそこは根性でどうにかします。
あまり強く言い過ぎたら実力行使されそうなのでうまく切り抜けるしかない。

総括

これはインドに限った話ではありませんがツアーに参加せずに何から
何まで自前で手配したため、手間がかかりました。


特にビザや鉄道はインドのHPから予約しなくてはならないため
英語が苦手な方は少しハードルが高いのではないでしょうか?


日本人はインドに嫌悪感を示す方が多いです。


『年末年始1週間インド行ってきます!』、『なんで!?』と反応を
示す方が多い事多い事・・・


我々日本人からするとインドは衛生状態、治安共に良いとは言い難い国と思います。


ただ褒めるにしても貶すにしても本当に経験してからではないと。何事も経験です。


まぁ、本音は自分の常識が全く通用しないであろう環境に身を
置いてみたい、という単純な欲求に尽きます。


流石に日常生活ではお断りですが、そんな環境に一時的であれ身を
置くことが出来るのが旅の醍醐味ではないでしょうか?

【レビュー】『Rising Storm』 世界に示す時ぞ今!いざゆけつわもの!

 第二次世界大戦は好きか?だったらやってみようか!

発売日:2013年5月30日 (PC版のみ)
デベロッパー:Tripwire Interactive
ジャンル:FPS (第二次世界大戦)
人数:64人

 

東部戦線がテーマの『Red Orchestra 2』の姉妹作。
アメリカ軍 VS 日本軍の太平洋戦線がテーマのスタンドアロン拡張版。

GAME OF THE YEAR 2013 Best Multiplayerにも選出されており海外での
評価は高い。リアル系FPSと呼ばれるジャンルで

  • 胴体への着弾1発で死亡
  • 弾速の概念があり、偏差射撃が必要
  • レティクル無し (ADSしなければ狙えない)
  • 残弾の管理はマガジン毎
  • フレンドリーファイアー有効
  • 機関銃は伏射しなければ狙えない
  • プレイヤーの約半数は単発ライフルしか持てない

等々、他fpsと比べるとアクの強いゲームだ。

MAPはガダルカナル硫黄島サイパン等のメジャー(?)どころから
クェゼリン、タワラ、ビルマと比較的マイナーな戦場まで用意されている。

個人的には沖縄戦が公式MAPで採用されていないのが少し残念。
なんでや、日本軍頑張ったやろ・・・。
(シュガーローフは有志MODでプレイ可能。ただしMODでプレイできる機会は少ない。)

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ゲームモードは実質、一択

Territoryという陣取り合戦が主流となっている。
キャプチャーエリアが広いため敵を全滅させなくても拠点奪取は可能。
敵を殲滅するか、戦闘を避け人数で押し切るかはマップ・戦略次第。
目的が拠点の奪取なので、キルポイントは高く設定されていない。

  • キル 1ポイント
  • 拠点内でのキル 2ポイント
  • 拠点内にいる敵をキル 2ポイント
  • 拠点奪取・防衛時 10~30ポイント
  • 弾薬補給 5ポイント(キルより補給の方が高ポイントなのは謎)

拠点の中で戦わなくてはポイントを稼ぐ事は出来ないため
待ちは有効な戦術として機能しない。

あくまでキルは手段であり、拠点を奪取するの目標。
つまり拠点の外でのキルは1ポイントだが拠点の中で拠点内にいる敵を
キルした場合は1+2+2 = 5ポイントになる。
拠点外にいてはスコアを稼ぐ事ができないように設定されている。

 

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(パッケージアート。日本軍のイメージはやっぱりサムライ、カタナ)

アクが濃いゲーム・システム

一言にFPSと言っても幅広く、玉石混淆だ。
先に述べたように『Rising Storm』では他のFPSとは異なる点が
多くクセがある仕上がりになっている。

 

1.非対称

日本軍の主力兵器である三八式歩兵銃、九九式小銃はいずれも
5発装填でボルトアクションの単発式。

米軍の主力兵器はM1ガランド、8発装填、セミオート。
一見、日本軍が不利に思えるが、精度は高めに設定されている。

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(アメリカ軍は圧倒的な弾薬で制圧するのに対し、日本軍は精密射撃を
得意とすることで両軍のバランスを取るように設定されている)

 

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(九九式短小銃には対空照尺が装備されている・・・が

飛行機を落とすのはほぼ不可能。ある意味リアル仕様)

 

また日本軍のみ使用できる特殊能力「Banzai Charge」(万歳突撃)がある。
先に説明したように基本は1発で即死だが、万歳突撃中は体力が強化される。
人数が増えれば効果は増強。
拠点奪取の突撃は勿論、撤退時にも非常に役立つ。
(突撃するとウオオオォー!と日本兵が叫びだすのでうるさいのは御愛嬌)

 

特殊兵科は各軍に用意されており

  • 米軍は火炎放射器(=近距離範囲攻撃)
  • 日本軍は擲弾筒(=遠距離範囲攻撃)

を装備。強力だがうまく使わないと威力は発揮できない。

 

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(火炎放射は目立つので立ち回りが重要になる)

 

2.FF(Friendly Fire)が有効。

プレイヤー同士が揉める原因になるため、あまり見かけないシステム。
敵味方の判別は服装、銃の持ち方、出現する方向から判別しなくてはならない。
近距離ならば判別は容易だが、遠距離になれば判別は困難になる。
すぐに視認できるようになるのが脱初心者の第一歩。
慣れるまでは迷わず撃てよ、撃てば分かるさの精神が重要。

 

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(※画像はRising Storm wikiより拝借)

 

もし味方を撃ってしまった場合はチャットで「sorry」と謝罪、
許してくれればペナルティは帳消し。
友軍誤射されても許す寛容な精神も大事。
有効手段の裏取も味方から撃たれるリスクが増大することになる。

 

3.リスポーン地点について

BFシリーズではいずれかの分隊員、CODではランダムリスポーンだが
RSではサブリーダーが動くリスポーン地点になる。
固定リスポーンも可能だが拠点からは非常に遠く、復活時間も
長めに設定されているため兵力分散に繋がる。

 

どこであろうと上官・戦友は大事

勝利のためには特殊兵科を使いこなし、的確な指示が必要だ。
 

分隊
リスポーン拠点になるので、死なずに行動することが非常に重要。いのちをだいじに。
分隊長が復活待ちの間、分隊員は固定リスポーンポイント(拠点の一番後ろ)から
復活する。分隊長が死にまくっていると拠点間シャトルランを繰り返すことに。悲惨。

 

・司令官
砲撃要請、偵察機要請、増援要請を行う。
特に砲撃要請は拠点奪取、或いは切り替えしの起点になるため重要。
また攻撃拠点の指示等も行わなくてはならないため、初心者が担当すると
偵察機、砲撃支援、増援も無く末期日本兵状態に陥る。悲惨。

 

・火炎放射兵
米軍でのみ選択可能。
射程30M程度の範囲攻撃で密集先に打ち込めば大量キルが取れる。
但し、炎が非常に目立つので気を付けて立ち回わりをしなければ
良い的になるし、フレンドリーファイアーし易いので味方から
Seize Fire !と怒られることもしばしば。


・擲弾筒兵
日本軍でのみ選択可能。
広殺傷範囲の手榴弾を放物線上に発射することが出来る。
どの地点に落とすか調整し、敵がいるところにあたりを
つけなければならないため、扱いが非常に難しい。
こちらもフレンドリーファイアーし易いので味方から
何やっとるんや!味方や!と怒られることもしばしば。

 

重要兵科をベテランが務めても最も数が多いライフルマン
(=単発銃装備のモブキャラ)が拠点に入らなければであれば拠点奪取は出来ない。
つまりゲームの趣旨・ルールを理解し従うことが各人に求められその環境を
実現する事が難しい。

(かつての日本人サーバーは夜10時から12時のゴールデンタイムに
入れなくなるほど盛況だった。特にこの時間になるといつも
プレイしている方々はこのゲームを熟知しており初めてプレイする
貴方に適切なアドバイスをくれるであろう。
歴戦の猛者達は友軍誤射の場合にも誤れば許してくれる寛容な心を
持ち合わせている・・・と思う)

 

まとめ

私がこのゲームを愛して止まないのはゲームシステムと
マッチした圧倒的な臨場感、雰囲気だ。

服装も統一され一兵士として戦争に参加している一体感が感じられる。
特に拠点奪取、防衛時、敵味方一丸となり、煙幕、若しくは
砲撃を起点に突撃するのが一番興奮する場面だ。

チームワークを要求するゲームは数あれど、これぐらいの大人数で
一度に拠点に突っ込むゲームはなかなかない。
いくら個人の力量が高くとも拠点を取れなければ意味がないのだ。

榴弾で飛び散る四肢、1発で死ぬシビアさ、機関銃の圧倒的制圧力、
塹壕に潜む日本兵火炎放射器で焼き払う米兵、刀で突撃する日本兵
双方飛び交う怒声、雄叫び、断末魔、

そんなワードに心惹かれる貴方であれば是非ともプレイして頂きたい。

 

余談

本ゲームは多様なボイスが用意されておりWWⅡ時の差別思想が
色濃く反映されたボイスを聞くことができる。
声優の迫真の演技は一聴の価値あり。

 

<日本軍>
「さっさと国に帰れ!毛唐共!」
「お前らは野垂れ死にだ!犬にでも食われてしまえ!」
「逃げれるうちに逃げるんや!このアメ公め!」
「米軍の戦車や戦闘機如きでは我々の戦意は止められない!」

<米軍>
「Jap seems turn yellow !!」
「Come on out Tojo !! We have a present for you !!」
「Come out from your hole, yellow bastard !!」

 

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